ドライフード

リンを公表しているキャットフードは全体の3割しかなかった

公開 2026年8月16日

Amazonのアソシエイトとして、みけねこフードラボは適格販売により収入を得ています。記事内の商品リンクからの購入で当サイトに紹介料が入りますが、掲載内容は実際に購入・使用した上での評価です。

結論から

260商品の成分表示を集めたところ、リンの含有量が書かれていたのは78商品、全体の30.0%でした。10商品のうち7商品は、リンがいくら入っているのか分かりません。

比較のために、他の項目の公表率を並べます。

項目記載あり割合
脂質20980.4%
水分20980.4%
粗繊維20880.0%
タンパク質20177.3%
灰分20277.7%
代謝エネルギー19073.1%
リン7830.0%
マグネシウム7328.1%
ナトリウム4718.1%

上の6項目は8割前後で横並びなのに、ミネラル3項目だけが3割を切ります。この段差には理由があります。

なぜミネラルだけ載っていないのか

ペットフード安全法にもとづく表示義務は、名称・原材料・賞味期限・内容量・製造業者などが中心で、成分値の細目まで一律に義務づけられているわけではありません。粗タンパク質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・水分のいわゆる「五成分」は業界の慣行として広く書かれていますが、リンやマグネシウムはそこに含まれません。

つまり書くかどうかがメーカーの判断に委ねられている項目です。

書かない理由も想像はつきます。ロットのばらつきが大きい、保証値として約束しにくい、あるいは単に読者が求めていないと考えている。どれも不誠実というわけではありません。ただ、探している側からすると「載っていない」は「選べない」と同じことです。

載っていない商品はどう扱えばいいか

推測で埋めないでください。 これが一番大事なところです。

「同じブランドの別商品が0.8%だから、これも0.8%くらいだろう」という補完は、腎臓に不安のある猫にとっては危険な方向に外れる可能性があります。このサイトでも、記載のなかった項目は空欄のままにしていて、並べ替えたときは末尾に送るようにしています。数字がないことを数字があるふりで隠さないためです。

現実的な進め方は3つあります。

  1. メーカーに直接聞く。 公表していなくても、問い合わせれば教えてくれる

ことがあります。獣医師の指示でリンを制限している旨を伝えると話が早いです。

  1. 公表している商品の中から選ぶ。 78商品あれば、主食としての選択肢は

一通り揃います。数字が出ている商品を選ぶこと自体が、ひとつの安全策です。

  1. かかりつけの獣医師に相談する。 動物病院で扱う療法食であれば、

詳細な栄養組成の資料をメーカーが用意しています。

灰分がヒントになることもある

リンが載っていなくても、灰分(粗灰分)なら8割近い商品に書かれています。

灰分はフードを燃やしたあとに残るミネラル分の総量です。リンもカルシウムもマグネシウムもここに含まれます。だから灰分が高い商品はミネラル全体が多く、リンも多い傾向がある——とまでは言えます。

ただし灰分の内訳までは分かりません。カルシウムが多いだけでリンは少ないこともあります。灰分は「リンが低いことの証明」にはならず、せいぜい「高そうな商品を候補から外す」程度の使い方にとどめてください。

このサイトの主食92商品では、灰分の中央値は8.90%(幅4.60〜10.70%)でした。

まとめ

成分比較のトップページでは、リンの少ない順に並べ替えられます。公表している商品だけが上位に並ぶので、そのまま候補リストとして使えます。


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