カリカリのカロリーは100gあたり320〜442kcal。袋の給与量表を鵜呑みにしない
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結論から
主食のドライフードで代謝エネルギーを公表している77商品を集めました。
| 100gあたりのカロリー | |
|---|---|
| 中央値 | 374kcal |
| 下位25% の線 | 352kcal |
| 上位25% の線 | 382kcal |
| 最小 | 295kcal |
| 最大 | 442kcal |
真ん中の半分は352〜382kcalに収まっていて、思ったより狭い範囲です。ただし端は295kcalと442kcalで、その差は147kcal。
同じ200kcalを与えるのに必要な量に直すと、こうなります。
- 295kcal/100g のフード → 約68g
- 374kcal/100g のフード → 約53g
- 442kcal/100g のフード → 約45g
同じ計量カップで同じ杯数を与えていると、フードを替えただけで 1日の摂取カロリーが3割変わることがあり得ます。
「カロリーが高い=太る」ではない
高カロリーのフードは、少ない量で必要なエネルギーがまかなえるという意味です。それ自体は良し悪しではありません。
- 高カロリー(400kcal台) — 食が細い猫、体重を増やしたい猫に向く。
1回の量が少なくて済むので、消化器に負担をかけにくい場面もある
- 低カロリー(300〜340kcal台) — 同じ「満腹感のある量」でカロリーを
抑えられる。食べ足りなさを訴える猫の体重管理に使われる
問題になるのは、カロリー密度が変わったことに気づかないまま量を据え置く ときだけです。
1日に必要なカロリーの目安
ざっくりした計算式が知られています。
安静時のエネルギー要求量(RER) = 体重(kg) の0.75乗 × 70 1日の必要量 = RER × 活動係数
活動係数は、避妊去勢済みの成猫でおおむね1.2、肥満気味なら1.0、若くて活発なら1.4前後が目安とされます。
4kgの避妊済み成猫だと、RERはおよそ198kcal、1日の必要量は約238kcal。 374kcal/100gのフードなら約64gという計算になります。
ただしこれはあくまで出発点です。同じ体重でも代謝には個体差があり、実際には体重の増減を見ながら調整することになります。適正体重や給与量の判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
袋の給与量表がずれる理由
パッケージの給与量表は、体重ごとに「◯〜◯g」と幅を持たせて書かれています。この幅が広いのは、活動量の個体差を吸収するためです。
つまり表の上限と下限では、想定している猫がそもそも違います。「4kgだから表の4kgの行」で機械的に決めると、活発でない猫には多すぎることがあります。避妊去勢後は必要量が下がるので、なおさらです。
表は範囲を知るために使い、実際の量は体重の推移で決める。これが現実的な使い方だと思います。
フードを切り替えるときの実務
新しいフードに替えるときは、量ではなくカロリーで合わせます。
新しいフードの量 = 今の量 × 今のフードのkcal ÷ 新しいフードのkcal
いま374kcalのフードを60g与えていて、442kcalのフードに替えるなら、 60 × 374 ÷ 442 = 約51g。9g減らして初めて同じカロリーです。
計量カップは体積を測る道具なので、粒の大きさや形が変わると同じ杯数でもグラム数が変わります。切り替えのときだけでもキッチンスケールで測っておくと、後で悩まずに済みます。
切り替えの日数についてはフードの切り替えの記事にまとめました。
この数字の出どころ
- 対象は主食のドライフード(水分20%以下)で、代謝エネルギーの記載があった77商品
- 数字はメーカーの公表値です。実測ではありません
- 療法食まで含めると幅はさらに広がり、295〜510kcalになります
まとめ
- 主食ドライの100gあたりカロリーは中央値374kcal、幅は295〜442kcal
- 端どうしを比べると、同じカロリーを与えるのに必要な量が45gと68gで違う
- カロリーが高い・低いは良し悪しではない。気づかず量を据え置くのが問題
- フードを替えるときは量ではなくカロリーで換算する
- 袋の給与量表は範囲を知る道具。最終的には体重の推移で決める
成分比較のトップページでは、100gあたりのカロリー順に並べ替えられます。