ドライフード

高カロリーなキャットフードは高タンパクではなかった。134商品で確かめた

公開 2026年8月23日

Amazonのアソシエイトとして、みけねこフードラボは適格販売により収入を得ています。記事内の商品リンクからの購入で当サイトに紹介料が入りますが、掲載内容は実際に購入・使用した上での評価です。

結論から

カロリー・タンパク質・脂質の3つを公表しているドライフード134商品(主食と療法食)について、カロリーとの関係を調べました。

組み合わせ相関係数
カロリー と 脂質+0.62
カロリー と タンパク質−0.22

相関係数は、+1に近いほど「片方が増えるともう片方も増える」、0に近いほど無関係、マイナスなら逆向きという指標です。

カロリーが高いフードは脂質が多い。 これははっきり出ました。一方タンパク質はわずかにマイナス、つまり高カロリーのフードのほうがむしろタンパク質は少なめという結果です。

「カロリーが高い=栄養がしっかりしている=高タンパク」という連想は、公表値の上では成り立っていませんでした。

カロリー帯で区切ると見えやすい

134商品を100gあたりのカロリーで4つに分けて、それぞれの中央値を出しました。

カロリー帯商品数タンパク質脂質炭水化物(推定)
〜349kcal2232.0%9.0%28.9%
350〜374kcal3530.0%13.5%36.1%
375〜399kcal6231.0%14.4%36.7%
400kcal〜1529.5%20.0%31.4%

脂質の列だけが、上から下へきれいに増えています。9.0% → 13.5% → 14.4% → 20.0%。 一番低い帯と一番高い帯で2倍以上の差です。

タンパク質の列は 32.0 → 30.0 → 31.0 → 29.5 と、上下しながらほぼ横ばい。むしろ最もカロリーの低い帯が一番高いという結果になりました。

なぜこうなるのか

脂質は1gあたり約9kcal、タンパク質と炭水化物は約4kcalです。脂質だけが 2倍以上のエネルギーを持っています。

だからフードのカロリーを上げたいときにいちばん効くのは脂質を増やすことで、タンパク質を増やしても効率が悪い。設計上そうなるので、公表値にもそのまま出ます。

炭水化物の列が真ん中の帯で高く、両端で低いのも同じ理屈で説明がつきます。低カロリー帯は脂質を削ったぶんタンパク質で埋め、高カロリー帯は脂質で埋めている。真ん中は炭水化物の比率が相対的に大きくなる、という形です。

なお炭水化物は引き算による推定値です。詳しくは 保証分析値の読み方をご覧ください。

この結果をどう使うか

カロリーでタンパク質を推し量らない

カロリーはタンパク質の代わりになりません。 タンパク質を見たいならタンパク質の数字を見るしかない、というのがこの記事のいちばん実用的な結論です。

しかも製品あたりの数字のままでは水分の違いで歪むので、 乾物あたりに換算してから比べてください。

「高カロリー」は脂質が多いという意味だと読む

袋に400kcal台と書いてあったら、脂質が20%前後ある可能性が高い。これは良いことでも悪いことでもなく、そういう設計だという事実です。

体重管理の話はカロリーと給与量の記事にまとめました。フードを替えるときは量ではなくカロリーで換算する、という話をしています。

脂質の数字は嗜好性にも関わる

脂質は猫にとって嗜好性の高い成分でもあります。「食いつきがいい」と評判のフードが高カロリーであることは珍しくありません。

ただし食いつきは猫ごとに違うので、数字から食いつきを予測することはできません。このサイトが扱えるのは公表値までで、その先は実際に与えて観察するしかない領域です。

この数字の限界

脂質の3つすべてを公表していた134商品です

高カロリーで高タンパクな商品も実在します

まとめ

成分比較のトップページでは、カロリー・タンパク質・脂質をそれぞれ別々に並べ替えられます。


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